筆者は、今までコロナワクチンにおける副反応・アナフィラキシーについて多くの記事を書かせていただいてきましたが、それは全てワクチンやその副反応やその結果起こりうる疾病に関して多くの情報を得ていただいてワクチン接種の向上に結び付けていただきたかったからです。
筆者もそう思いますが、統計外にワクチンによる死亡者がいるかいないのか判断する、一つの有力な材料が超過死亡者の検討です。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/493-guidelines/10336-excess-mortality-210330.html
上のAERA dot.の記事の中で、
『 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之医師が次のように解説する。
「2019年に脳出血は年間約3万3千人、くも膜下出血は同約1万2千人が死亡している。
1日に平均で脳出血は90人、くも膜下出血で33人がワクチン接種とは無関係に亡くなっていることになります。ですから、ワクチンを打ったから脳出血を起こしたのではなく、たまたま脳出血を起こす人にワクチンを打った“紛れ込み”がほとんどだと思います。ただし、ワクチンはゼロリスクではないから、死者が出る可能性も否定できません」』
しかしながら、数としてワクチンによる死亡者がかなり少なかったら超過死亡者数の上からは、ワクチンの関与の有無は判断できません。
同様にこの記事の中で、
『 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師がこう指摘する。
「日本は、欧米と比較して副反応が起きる頻度が高い。考えられる原因の一つは、日本人にはワクチンの投与量が多いこと。日本の成人の平均体重は男性約70キロ、女性は約50キロ。米国人は男性約90キロ、女性約70キロですから、コロナワクチンに限っては、体格差を検証する必要があるのではないか」(上医師)
「アナフィラキシーなど重篤な副反応が出ても救命できますが、死んでしまったら取り返しがつきません。20代、30代で基礎疾患もない人が亡くなっているのはおかしいと考えるべきです。死亡例について正面切って臨床研究を重ねていけば、対処法はあるはずです。厚労省はそれをやらないから、ワクチン不信を助長するのです」(同)』
ワクチンは、打つべきであると筆者も考えます。しかし厚労省のように「不明」「評価不能」「因果関係は不明」では国民の不安を助長し、ワクチン接種率が低下するだけです。
筆者も上医師と同様、ワクチン接種後の死亡や特異な疾病の発症に対して正面から医学的に取り組むことが、医学の発展にもワクチン接種率向上のためにも不可欠であると思います。