筆者は以前,英国の感染状況が日本を先取りしていると書かせていただいたと思います。
実際変異株の変遷がかなり一致するからです。
上のBBC の記事の中で、
「 イギリスでは、インドで特定された変異株(世界保健機関による名称は「デルタ株」)の流行地域で検査を拡大しており、これが政府データの感染増加を実際よりも大きく見せている可能性があるという。
イングランドとウェールズでは検査で陽性となった人が1週間でほぼ2倍に増えた。
スコットランドではこのところ、感染者数が劇的に増えている。
5月末時点でのイギリス各地の感染状況は以下の通り。
・イングランド:640人に1人の割合、前週は1120人に1人だった
・ウェールズ:1050人に1人、前週は3850人に1人
・北アイルランド:800人に1人、前週は820人に1人
・スコットランド:680人に1人、前週は630人に1人
しかしこの1週間で感染者は、急激に増加した。
新規感染の79%がデルタ株だという。
マット・ハンコック保健相は、デルタ株が「入院リスクに影響するかどうか、はっきりとした結論はまだ出ていない」
「今分かっていることから言えるのは、ワクチンを1回、できれば2回接種することで、アルファ株にもデルタ株にも感染しにくくなること、もし感染しても入院する可能性は低くなるということだ」と話した。」
と伝えています。
実際の感染者数などを OUR WORLD IN DATA で調べてみました。
ワクチン接種率
死亡者数
感染者数
確かに感染者数だけ急増しています。デルタ株のせいでしょう。
しかし 英国では、ワクチン接種が急速に普及しており、死亡者数もかなり減ってきています。
重症化と死亡は感染に遅れて発生することを考えれば、今後の行方は断定できませんが、人流抑制策を解除しないのであれば恐らくワクチンの効果で、死亡者数はあまり増えてこないのではと思います。
日本ではワクチン接種率が英国と比べてかなり低いので、今の緊急事態宣言を解除すればデルタ株の影響で、恐らく爆発的に感染者・重症者は増加していくでしょう。
首都圏と大阪だけ緊急事態宣言を継続すべきであると筆者は考えます。
オリンピック開催の是非が議論されていますが、海外からの選手や関係者に感染させることにならなければいいと危惧しています。