ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

謹賀新年

謹んで新春をお祝い申し上げます。今年もご家族皆様がご多幸でありますよう心からお祈り申し上げます。 皆さん、お久しぶりです。仕事が滅茶苦茶忙しくて、ブログ更新できませんでした。今年は、無理にでも時間を作って今までのような医療ブログや日記などの…

退職と健康

こんにちは、久しぶりのブログです。新しい生活に順応している最中で、ブログ更新が滞ってしまいました。 労働者にとって自身がいつ退職するかどうかは、最重要課題です。これは純粋に自分だけで決めれることではなく、家計やほかの家族の意見や他の社会的事…

パンデミック中の自殺念慮に対する孤独の影響

drhirochinn.work 以前のブログで書かせていただいたSDH、健康に及ぼす影響の40%は社会経済的要因で別の言葉でいえば、貧困と孤立であるとお話しいたしました。この中の孤立についての研究です。 新型コロナウイルス感染症パンデミック中の自殺念慮に対す…

六四天安門事件

中国共産党政権が学生らの民主化要求運動を武力で弾圧し、多数の犠牲者を出した天安門事件から本日4日で34年になります。改革派の胡耀邦元総書記が1989年4月に死去したことを機に、学生らが天安門広場で求めたのは「民主」であり「自由」でした。そ…

熱帯夜の死亡リスク

この5月記録的な暑さが続き、まだ暑さになれていない我々は、その対応に苦労しました。 熱による健康への影響はわかっていますが、その研究の多くは一日の最高気温や平均気温をもとになされています。 一日の最低気温つまり夜の気温をもとに健康への影響を調…

臨死体験の正体は?

おはようございます。 私事ですが、職場が変わり忙しい毎日を過ごしており、ブログも休みがちになっています。その中でも様々な論文にはできるだけ目を通すようにしています。 今日は少し重い内容ですが、臨死体験にかかわる研究をご紹介します。 RESEARCH A…

在宅?施設?

おはようございます。 つい最近知り合いの先生が癌に罹患され入院されました。かなりの進行がんのようです。職場復帰はむつかしいとのことです。 一般的にがんの終末期を自宅か病院どちらで過ごすのか大きな選択になります。自宅で家族と過ごすのか、緩和ケ…

ノンアルコール飲料

アルコールの弊害が少しずつ明らかになってくるにつれて、ノンアルコール飲料の消費が多くなっているように筆者には感じられます。 個人的にはアルコールに強い体質ではありませんので、しばらく前から気分的に楽しめるノンアルコールや微アルのビールなどを…

高尿酸血症

日頃外来で患者さんを拝見していると、高尿酸血症の患者さんを多く見かけます。 この中で高尿酸血症による痛み発作を起こしたことのある人が、痛風患者さんということになります。 痛風というとすぐ食事の偏りと思いがちですが、実は食事より遺伝的な寄与が…

和食と健康

皆さんおはようございます。 今日も朝の散歩に行ってきました。やや曇り気味の天気でしたが暑くも寒くもなくいい散歩日和でした。まだところどころソメイヨシノが咲いており、少し花が散ってきている桜はまた別の趣があります。 今日は、「日本人にとって体…

パンデミックは終息か?

第8波もすっかり落ち着いてきているというより、年度代わりということもあって、まだパンデミック中であるということをすっかり忘れている今日この頃です。 最近の把握されている感染者数はどうなっているのでしょう。 https://covid19.mhlw.go.jp/ データか…

男女平等を高めると、女性と男性の寿命が延びる

最近非常に忙しくて記事の更新ができていません。大変反省しております。 先週の日曜日も今日も河川敷に散歩に行ってきました。 先週スマホで撮ってきました写真をお出しします。 この早春の小さな青い花の名前は、オオイヌノフグリだそうです。ちょっと見た…

ブレスワーク

おはようございます。 今回はブレスワークについて書かせていただきます。 ブレスワークとは、呼吸を意識​​的にコントロールすることが、人の精神的、感情的、または身体的状態に影響を与え、治療効果があると言われているさまざまな呼吸法を指す用語です。 …

見た目年齢

「人は見た目じゃない」と筆者は以前から信じていました。その気持ちのおかげで何とか今まで生活できてきた気がします(笑)。しかし今回この安心を与える考えがぶち壊されるような研究が発表されました。 British Journal of Dermatology若々しい顔立ちは、…

流す前にトイレのふたを閉めることが重要

Medscape Orthopedics流す前にトイレのふたを閉めることが重要Medscape Staff February 14, 2023https://www.medscape.com/viewarticle/988245 トイレは流す前に蓋を占めなければいけないようです。我が家のように自動で洗浄するタイプはいちいちマニュアル…

2月12日

皆さんおはようございます。 昨日は建国記念日、紀元節でした。 現行の「国民の祝日に関する法律(祝日法)」の第1条には「自由と平和を求めてやまない日本国民が、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、国民こぞって祝い…

足湯

筆者が無類のお風呂好きであることは、以前の記事で書かせていただきました。 drhirochinn.work しかし全身浴である「お風呂」以外に、部分浴である「足湯(足浴)」の効能などについて筆者なりに考えてみました。 「足湯は、銭湯や温泉文化が発達した日本人…

再度マスクを

おはようございます。 新型コロナ感染症も4年目に入り、ついに国の感染対策も大幅に舵を切ってきた感があります。主に経済と対外的な観点からの変更と思います。 しかし高齢者のリスクは依然として高く、社会的な防疫策で守られているとはとても言えない状況…

ハイブリッド免疫

drhirochinn.work 2価ワクチンの効果がやや低いという研究を以前記事にしましたが、これに関連してハイブリッド免疫に関して少し書かせていただきます。 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の研究グループによって、「高齢者ではワクチン接種後のヘルパーT細胞…

健康の社会的決定要因

日頃、病気やけがで多くの患者さんが、我々のところに来られますが、診断の精度を高めるためにMRI検査をおすすめします。その時5~6人に1人の方は費用を聞かれます。また、病気の途中に突然来院されなくなるかたもおられます。後日医療費の負担に耐えかねて…

2価ワクチンと今の変異株

新型コロナ感染症が猛威を振るっています。 筆者は昨年8月に(恐らくはBA,5)感染しています。いま国内では、オミクロン対応2価ワクチン接種が進められていますが、この効果と感染後の人の今後などについて、今わかっていることを、自分なりに整理しておきた…

雑感(1月8日)

https://covid19.mhlw.go.jp/ 2023年1月8日閲覧 ちょうど3年前の1月初めに日本で新型コロナ患者が発生しました。中国政府の情報隠蔽と日本政府の水際対策などの失政により、大量の中国人が訪日し一気に日本国内のコロナ感染者が増加しました。 この経過は昨…

頑張ります

今日は、2023年1月2日です。昨日は自宅に息子・娘の一家と孫が全員集まってくれました。楽しくて思わず写真を撮るのを忘れていました。合わせて筆者の誕生日祝いも兼ねて開いてくれて、非常に楽しい一日でした。 ウィズコロナに向けてとか、経済を回すとか言…

謹賀新年2023

明けましておめでとうございます。 皆様のご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。 2023年 元旦

医療探知犬

皆さんおはようございます。今日は12月31日。今年も個人的にはいろいろなことがありました。健康上では、新型コロナに感染しました。時期的にBA5だったと思います。幸い軽症で経過して後遺症もなくきれいに治りました。 皆さんはどんな年でしたか? 筆者は来…

インフルエンザワクチン

The Lancet Global Health心不全患者の有害な血管イベントを減らすためのインフルエンザワクチン:多国籍無作為化二重盲検プラセボ対照試験オープンアクセス公開日: 2022 年 12 月DOI: https://doi.org/10.1016/S2214-109X(22)00432-6 CareNetインフルエンザ…

スギ花粉症

少し気が早いかもしれませんが、年が明けるとまた花粉症の季節になります。 花粉症の原因となる花粉の飛散量は、季節や日によってだけでなく、1日のうちの時間帯によっても差があり、気温の上昇に伴い増加することが明らかにされました。 米Atlanta Allergy …

身体活動と死亡率

オーストラリア・University of SydneyのEmmanuel Stamatakis氏らは、運動の習慣がないUK Biobank参加者2万5,000例超を対象に、手首装着型の加速度計のデータと約7年の追跡期間における死亡データを解析。その結果、非常に速く歩く、階段を上るなど、日常生…

抗体保有率実態調査

長年の謎でしたが、ウイルス感染はなぜ寒い時期に増えるのかという疑問に答える一つの研究が出されました。ウイルス性気道感染症は、冬の時期に増えることが知られていますが、そのメカニズムはこれまで明らかになっていませんでした。ハーバード大学のDi Hu…

ゲートコントロール理論

しばらく色々忙しくて、ブログが更新できていませんでした。今日は我々整形外科医にとって非常に大切な’痛み’に関する記事です。 drhirochinn.work 筆者の初期のブログでもこの痛みに関して書かせていただきました。(懐かしいです。) 我々は打撲や捻挫など…