ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

微量ミネラル欠乏症

今回は、微量ミネラル欠乏症について考えてみたいと思います。これは、2021年6月号の日本医師会雑誌の特集記事より抜粋したものです。 我々臨床医にとって微量ミネラルという言葉自体あまり馴染みがなく、鉄欠乏性貧血やヨード欠乏による甲状腺腫くらいの疾…

ウィズコロナ

drhirochinn.work 前稿に続いてゼロコロナ・ウィズコロナについてもう少し考えてみたいと思います。 果たしてゼロコロナは実現できるのでしょうか? まず次期冬期オリンピックが開催される中国はどうでしょうか。 「ゼロコロナ」の呪縛から逃れられるか中国…

各国のワクチン接種率、ワクチンの種類、感染者数の推移とマスク着用率

筆者は昨今の感染者激減の理由を探るべく、色々検索しています。ウイルスそのものは大きく変わっていないので、やはりワクチンとマスクの着用などの個人の感染対策の結果なのかと考えられます。 そこで各国のワクチン接種率、ワクチンの種類、感染者数の推移…

免疫記憶

drhirochinn.work drhirochinn.work 以前記事に書かせていただきましたが、免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。自然免疫はヒトに先天的に備わっているもので、病原体が体に侵入してきた際に働きます。 免疫記憶とは、1度感染したことがある病原…

第6波に向けて

コロナ感染者の急減に関して、明確な理由を指摘できる専門家は一人もいません。 drhirochinn.work 非常に好ましい状況にはありますが、その理由がはっきりわからないというある意味恐ろしい状況にあります。 ワクチンサイドから考えるのにあたって一つの論文…

ポリファーマシー

臨床医にとって薬剤は、病気を治療する重要な武器の一つです。 患者さんの今の痛みを和らげ、苦痛となっている症状を低減させ、将来予想される疼痛に対して予防的に必要となる薬剤もあります。 臨床医は、基本的な薬の薬効、用量、使用法、副作用などの情報…

インフルエンザワクチン

筆者の勤務するクリニックでも今年のインフルエンザワクチンが入庫し、予約の受け付けが始まりました。 昨年はほとんど流行がなく終わりましたが、今年はどうなのでしょう。昨年は流行がなく人々の免疫が低下しており、今年は危ないというようなことが言われ…

covid-19ワクチン接種およびSARS-CoV-2陽性検査後の血小板減少症および血小板減少症のリスク

最近、ChAdOx1 nCoV-19(Oxford-AstraZeneca)ワクチン接種後の血小板減少症が、デンマーク、ノルウェー、ドイツ、オーストリア、および英国で報告されました。これにより、いくつかの国は、利益がリスクを上回らない可能性があるという理由で、ChAdOx1nCoV-…

ワクチン接種後の心筋炎3

スウェーデン、若年層へのモデルナワクチン接種停止10/7(木) 1:37配信 ロイターhttps://news.yahoo.co.jp/articles/33b543404cf46883666c8547d63b8341ba07dcfb スウェーデン、デンマーク、フィンランドがモデルナワクチンの心筋炎の有害事象のために、デンマ…

ワクチンブースター3

drhirochinn.work この記事の中で「追加免疫の必要性または追加免疫のタイミングに関する決定は、適切に管理された臨床データまたは疫学データ、あるいはその両方の注意深い分析に基づいて行う必要があります。」と書きましたが、この答えになるようなデータ…

認知症リスク

「認知症」とは,「いったん正常に発達した知能(脳)に何らかの原因で記憶・判断力などの障害が起き,日常生活がうまく行えなくなるような病的状態」を言います。原因としては「アルツハイマー病」や「脳血管障害」によるものが多く,高齢者の方に多く見られま…

第5波終息の理由は?

新型コロナウイルス感染症において、第5波はほぼ終息し緊急事態宣言も完全に解除されました。 しかしこのだれも予想しなかった、急激な感染者減少の理由の解明なしでは、今後発生すると思われる第6波を防ぐことは到底不可能です。 急激な感染者減、なぜ?要…