ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

コロナのデルタ株は「非常に危険」

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コロナ変異株のなかで世界中を席巻しているのは、デルタ株(B.1.617.2、インド株)です。オリンピックが始まりましたが、今現在これとは関係なしに国内ではデルタ株が急激に拡大し感染者が急増しています。

今回はもう一度この変異株を考察してみたいと思います。

コロナのデルタ株は「非常に危険」、わかり始めた深刻度 死者激増の恐れも
6/23(水) 9:02配信  ナショナル ジオグラフィック日本版
https://news.yahoo.co.jp/articles/42dd95bde008d8d0ec1b75bea73f91d315005bca?page=1 

この記事中で、「 デルタ株は、より伝播しやすく、重症化もしやすくて、ワクチンを逃れるという3つの要素が組み合わさったデルタ株は非常に危険です。

英国の従来株、アルファ株に比べ感染力は約1.5倍、入院率は、約2倍といわれています。

 

www.biorxiv.org

 

ドイツ、ライプニッツ霊長類研究所の感染症生物学者マーカス・ホフマン氏は、デルタ株とその近縁であるカッパ株が、過去の感染やワクチン接種によって生成された抗体を回避することを、5月5日付けで査読前の論文を投稿するサーバー「bioRxiv」に発表しています。

このデルタ株は、L452R変異、G142D変異、P681R変異を有しており、デルタ株のスパイクタンパク質の452番目の位置にある変異は、ウイルスの広がりやすさを高め、集団内での拡大を助けているようだと、米エモリー大学ワクチンセンターの免疫学者メフール・スタール氏は説明しています。またスパイクタンパク質の681番目の位置に変異をもつ変異は、細胞へのウイルスの侵入や拡散を容易にする進化上のゲームチェンジャーであると考えられており、現在、世界中の新型コロナウイルスの間で急速に広がっています。

7月7日に公開されたNew England Journal of Medicine誌の論文では、モデルナ社製やファイザー社製ワクチンを2回接種した人の血液中の中和抗体(ウイルス感染を抑える抗体)の量をはかっています。従来型に比べて、デルタ変異株への中和活性は、両社のmRNAワクチン共に約3分の1に低下すると報告しています。

 

こうした変異に加え、5月8日に「bioRxiv」投稿された査読前の論文で、デルタ株スパイクタンパク質の478番目の位置に、弱い中和抗体からウイルスが逃れやすくなる変異があることも示されていて、この変異もまた、2021年初頭以降、米国、メキシコ、欧州における変異株で多く見られるようになっています。

また別の論文投稿サーバー「OSFPREPRINTS」に6月3日付けで発表された未査読の研究は、インドにおける63例のブレイクスルー感染(ワクチン接種後の感染)の4分の3ほどはデルタ株であり、ワクチン(10例がアストラゼネカ社製、53例がバラード・バイオテック社製)を完全に接種した医療従事者の間でそうしたケースが多かったと報告しています。

以上、ナショナル ジオグラフィック日本版の記事を参照させていただきました。

 

このデルタ株に関して、是非とも日本のデータが必要であると思います。

 

今後広くワクチンが接種されたとしても 、慎重に我々は社会的距離を保つべきであり、フェイスマスクもしっかりと身に着けておく必要があると考えます。

 

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