デルタ株とワクチンに関して、日本の感染状況に鑑み、その情報は非常に重要です。
米国・ファイザー社は、7月28日に発表した第2四半期決算報告会議で、同社の新型コロナワクチンについて、3回接種により、デルタ変異株に対する中和抗体価が大幅に増強されることを示した研究データを公表しました。
ファイザー社が明らかにした研究データは、ごく少人数のコホート（18～55歳：11例、65～85歳：12例）ながら、3回目のブースター接種を受けることで、「デルタ株」への中和抗体価が2回接種と比べ、18～55歳では5倍以上、65～85歳では11倍以上に高まっていることを示しました。同社では、2回接種から8ヵ月後には抗体レベルがピークアウトするため、2回目接種から6〜12ヵ月以内に3回目のブースター接種が必要になる可能性が高いと考えています。ファイザー社は、8月中にも米食品医薬品局（FDA）に対し、追加接種の緊急使用許可の承認申請を行う方針と伝えられています。
恐らくデルタ株が広がっているアメリカでは3回目接種が始まるものと思われます。
イスラエルではすでに50歳以上に対して3回目の接種が開始されています。
ドイツ政府は8月2日、インド型変異ウイルス「デルタ株」による感染拡大を受けて、「高齢者施設や介護施設の入居者などへ、3回目となる追加のワクチン接種を9月から始める」と発表しました。
スウェーデン保健当局も8月3日、早ければ秋にも新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を開始すると発表しています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000225459.html
米、ワクチン3回目接種を承認 免疫力低下の人対象
[2021/08/13 19:30]
アメリカのFDA（食品医薬品局）は8月12日、ファイザー社とモデルナ社の新型コロナワクチンについて、「持病などによる免疫不全の患者」を対象に3回目の接種を承認しました。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_610b5a7ae4b05f8157059778
新型コロナワクチン「3回目接種停止を」低所得国の供給不足受け、WHOが訴える
高所得国を中心とした3回目の追加接種について、少なくとも9月末まで一時的に控えるよう求めた。
一方W H O は低所得国に配慮して、3回目接種を控えるように呼び掛けていますが、3回目接種の流れは変わらないと思います。
全ての人に3回接種は必要ないと思いますが、2回打っても抗体価が低い人、固形がん・血液のがん、臓器移植後、免疫抑制剤を投与されている人、或いは高齢者などには、3回目接種を検討すべきであると思います。
とはいってもまだ一回も打っていない人が多数いる今日、接種のスピードをさらに加速することが最優先であることは明白です。
