ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

オミクロン対応株の2価ワクチン接種

皆さんおはようございます。

厚生労働省は9月12日、ファイザーおよびモデルナのオミクロン株BA.1に対応した新型コロナウイルス2価ワクチンを承認(特例承認医薬品における効能・効果、用法・用量の一部変更承認)したことを発表しました。2価ワクチンの販売名は、ファイザーが「コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)」、モデルナが「スパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)」となります。両ワクチンともに追加接種用で、ファイザー製は12歳以上、モデルナ製は18歳以上が対象となります。

実際に我々の地区でもやっとオミクロン対応株の2価ワクチン接種がスタートすることになりました。下が、市から送られてきたファックスの一部です。

筆者のところでは、ファイザー社製のみで来週から始まります。

 

 

 

従来型ワクチンとは保存方法や希釈などが変わっており、注意が必要です。(より扱いやすくなっています。)

このコミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)ワクチン関してその添付文書から副反応など確認してみます。

16歳以上の参加者

12~15歳の参加者

ファイザー社製、モデルナ社製両ワクチンともに忍容性はおおむね良好で、反応原性および安全性プロファイルは従来の1価ワクチンの追加接種と一致していたとのことです。

上記のような接種スケジュールになります。

今までもファイザー社製とモデルナ社製とで大きな違いはなかったので、NEJMに掲載されたモデルナ社製の2価ワクチンの論文をご紹介します。

原著
Covid-19に対する2価のオミクロン含有ブースターワクチン
2022 年 9 月 16 日
DOI: 10.1056/NEJMoa2208343
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2208343?query=featured_coronavirus

方法
現在進行中の第 2・3 相試験で,2 価ワクチン mRNA-1273.214 50 μg(祖先株である武漢株 [Wuhan-Hu-1] のスパイク蛋白をコードするメッセンジャー RNA 25 μg,オミクロン株 [B.1.1.529 変異株 BA.1] のスパイク蛋白をコードするメッセンジャー RNA 25 μg を含有)を,すでに承認されている mRNA-1273 ブースターワクチン 50 μg と比較した。初回免疫として mRNA-1273 の 2 回接種(100 μg)を受け,3 ヵ月以上前に 1 回目のブースター接種(50 μg)を受けている成人を対象として,2 回目のブースター接種として mRNA-1273.214 または mRNA-1273 を接種した。

結果
2 回目のブースター接種として mRNA-1273.214 50 μg を 437 例に,mRNA-1273 50 μg を 377 例に接種した。1 回目のブースター接種から 2 回目のブースター接種までの期間の中央値は,mRNA-1273.214 を接種した参加者(136 日)と mRNA-1273 を接種した参加者(134 日)で同程度であった。過去に重症急性呼吸器症候群コロナウイルス 2(SARS-CoV-2)に感染したことのない参加者において,オミクロン株の BA.1 系統に対する中和抗体価の幾何平均値は,mRNA-1273.214 ブースター接種後で 2,372.4(95%信頼区間 [CI] 2,070.6~2,718.2),mRNA-1273 ブースター接種後で 1,473.5(95% CI 1,270.8~1,708.4)であった。さらに,オミクロン株の BA.4・BA.5 系統(BA.4/5)に対する中和抗体価の幾何平均値は,mRNA-1273.214 50 μg で 727.4(95% CI 632.8~836.1),mRNA-1273 50 μg で 492.1(95% CI 431.1~561.9)であり,ほかの複数の変異株(アルファ株,ベータ株,ガンマ株,デルタ株)に対しても,mRNA-1273.214 ブースター接種は,mRNA-1273 ブースター接種よりも高い結合抗体反応を誘導した。

結論
オミクロン株対応 2 価ワクチン mRNA-1273.214 は,オミクロン株に対して,mRNA-1273 よりも高い中和抗体応答を誘導し,明らかな安全性の懸念は認められなかった。

すでにたくさんの予約が入っています。

できるだけ多くの方にお受けいただきたいと思っています。