ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

青年における BNT162b2 Covid-19 ワクチンの安全性 とインド変異株への有効性

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以前の記事で

【  ニュース
Covid-19: ファイザーは、12 歳から 15 歳の子供に 100% のワクチンの有効性を報告します。
BMJ 2021 ; 373 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.n881 (2021 年 4 月 1 日公開)  】

をご紹介しましたが、ニュースではなく今度は、ちゃんとした論文が発表されました。

今、日本中でコロナワクチン接種が急ピッチで進められていますが、小さいお子さんを持つ親御さんは、子供はどうなっているんだろうと思われていることと思います。

 

原著

青年における BNT162b2 Covid-19 ワクチンの安全性、免疫原性、および有効性

May 27, 2021
DOI: 10.1056/NEJMoa2107456

 

メソッド

2020 年 10 月 15 日から 2021 年 1 月 12 日までの間に、12 歳から 15 歳までの合計 2306 人の青年がスクリーニングされ、29 の米国サイトで 2264 人が無作為化されました。2260 人の参加者が注射を受け、1131 人が BNT162b2 を受け、1129 人がプラセボを受けました。
12 ~ 15 歳の 2260 人の参加者のうち、51% が男性、86% が白人、12% がヒスパニックまたはラテン系でした。全体として、1308 人の参加者 (58%) が、2 回目のワクチン接種後、少なくとも 2 か月の追跡調査を受けました。

結果
BNT162b2 は、主に一過性の軽度から中等度の反応原性 (主に注射部位の痛み [参加者の 79 ~ 86%]、疲労 [60 ~ 66%]、頭痛 [55~65%]); ワクチン関連の重篤な有害事象はなく、全体的な重篤な有害事象はほとんどありませんでした血栓症や過敏症の有害事象、ワクチン関連のアナフィラキシーは見られませんでした。どのコホート の参加者でも、重篤な有害事象が発生した参加者はほとんどおらず、研究者によってワクチン関連とみなされた参加者はいませんでした。
観察されたワクチンの有効性は 100% (95% CI、75.3 ~ 100) でした。

結論
12 ~ 15 歳のレシピエントの BNT162b2 ワクチンは、安全性プロファイルが良好で、若年成人よりも優れた免疫応答を示し、Covid-19 に対して非常に効果的でした。

ファイザー社製ワクチンは、ニュースで伝えられた通り16歳以上よりも12~15歳での有効性・安全性が、さらに高いようです。

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一方英国では、B.1.1.7 変異株を圧倒してB.1.617.2変異株が優勢になって来ているようです。日本はこの英国の後を追うように変異株が交代してきているようで、英国の感染状況が将来の日本の指針になると思われます。

 

ニュース
Covid-19: ワクチンの単回投与は、インドのバリアントに対して 33% 有効、データが示す
BMJ 2021 ; 373 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.n1346 (2021 年 5 月 25 日公開)

の記事の中で、このインド型変異株に対する各ワクチンの有効性を伝えています。

5 月 22 日に英国公衆衛生局が発表したプレプリントの論文によると、ファイザー ワクチンは、4 月 5 日から 5 月 16 日の間、2 回目の投与の 2 週間後に、B.1.617.2 バリアントに対しては 88%、B.1.1.7 に対しては 93% 有効でした。 AstraZeneca ワクチンは、2 回目の投与から 2 週間後の B.1.617.2 に対しては 60% 有効であり, B1.1.7 に対しては 66% 有効でした。

尚 B.1.1.7 は英国株、B.1.617.2 はインド株です。

英国では、ワクチンを広く国民にいち早く行き渡らせるために、2回目の接種を遅らせる政策を実施している関係で、単回投与の論文が出てくるものと思われます。

ファイザー社製ワクチンは、インド株に対しても88%有効であり、インフルエンザワクチンの有効性が50%程度であることを考えると、これが日本人にも当てはまるとすれば、良い数字ということになります。

インド株に対しては、日本人に多い白血球の型により免疫が効きにくくなると指摘されており、国内での早急なコホート研究が必要です。

 

 とにかくインド変異株の置き換わりが、今後進もうとも慌てることなく、2回のワクチン接種を確実に進めることが、重要であると思います。

 

 

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