ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

ファイザー社製ワクチンの優秀性

f:id:hiro_chinn:20210403202343p:plain

 

 1) mRNAワクチン、2回目接種から1週間で新規感染率0.05%/NEJM

  SARS-CoV-2 Infection after Vaccination in Health Care Workers in California

March 23, 2021
DOI: 10.1056/NEJMc2101927

 カリフォルニアの医療従事者におけるワクチン接種後のSARS-CoV-2感染

レポート要旨 

新型コロナワクチンの接種が進む米国において、先行して接種を受けた医療関係者によるワクチンの有効性についてのデータが発表されました。(NEJM誌オンライン版2021年3月23日号CORRESPONDENCEの報告。)

カリフォルニア大学(サンディエゴ校とロサンゼルス校)では、2020年12月16日からPfizerもしくはModernaのmRNAワクチン接種が開始されました。
2020年12月16日~2021年2月9日に、計3万6,659例が初回接種を受け、そのうち2万8,184例(77%)が2回目の接種を受けました。
PCR検査陽性例のうち、2回接種からの経過日数の内訳は、7日以内:22例(6%)、8~14日以内:8例(2%)、15日以降:7例(2%)で、2回目接種から1週以降の陽性率は0.05%、2週以降は0.025%でした。

 

 2回目接種から2週間後の陽性率の低さは、mRNAワクチンの有効性がリアルワールドにおいても実証されたことを示唆しているとしています。

 

 2) 新型コロナワクチン、12~15歳に100%の有効性/ファイザー・BioNTech

 NEWS/ Pfizer-BioNTech Announce Positive Topline Results of Pivotal COVID-19 Vaccine Study in Adolescents
PFIZER-BIONTECH ANNOUNCE POSITIVE TOPLINE RESULTS OF PIVOTAL COVID-19 VACCINE STUDY IN ADOLESCENTS

ニュース/ ファイザー-BioNTechが青年期における重要なCOVID-19ワクチン研究の肯定的なトップライン結果を発表
ファイザー-BIONTECHが青年期における重要なCOVID-19ワクチン研究の肯定的なトップライン結果を発表
2021年3月31日水曜日-06:45am

ニュース要旨 

12〜15歳の青年からのフェーズ3データについて

この試験には、米国で12〜15歳の青年2,260人が登録されました。試験では、COVID-19の18例がプラセボ群(n = 1,129)で観察されたのに対し、ワクチン接種群(n = 1,131)では観察されませんでした。

有効率100%であったということです。

さらに、BNT162b2の投与は忍容性が高く、副作用は16〜25歳の参加者で観察されたものと概ね一致していました。

 

  以上、日本で接種が予定されているファイザー社製ワクチンの優秀性が再確認されたものと思います。

一刻も早く医療従事者が終わって、一般の国民にワクチン接種が回ってくることを願っています。

最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。

 

f:id:hiro_chinn:20210403202444p:plain