最近の報道を見ていますと、「ウイグル問題」に関しての報道が多くみられます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/213a27264fb5baa6611f684b5f332e905d6f232a
北京五輪外交的ボイコットの是非 与野党で濃淡
12/10(金) 20:16配信 産経新聞
来年2月に開幕する北京冬季五輪の外交的ボイコットに対する日本政府の対応が焦点となる中、その是非をめぐり与野党間でも濃淡がみられる。
自民党の高市早苗政調会長は8日、「賛同する。しっかりとした姿勢を日本としていち早く打ち出していくべきだ」と政府に外交的ボイコットに加わるよう求めた。自民では保守系グループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表・青山繁晴参院議員)も7日、外交的ボイコットを政府に要請した。
公明党は、踏み込んだ発信を控えており、山口那津男代表は7日の記者会見で「政府が判断すべきことだ。われわれから予断を与えるようなことは控える」と慎重に言葉を選んだ。
これに対し、明確な立場を表明したのは日本維新の会と国民民主党だ。維新の馬場伸幸共同代表は9日の記者会見で「多くの日本人が(中国の)人権蹂躙(じゅうりん)と侵害に腹立たしい思いを持っている。日本も外交的ボイコットをすべきだ」と主張した。
国民民主の玉木雄一郎代表は9日に衆院で行った代表質問で「中国の人権問題を黙認するという誤ったメッセージを国際社会に発しないためにも、外交的ボイコットを検討すべきだ」と岸田文雄首相に迫った。
立憲民主党の泉健太代表は10日の記者会見で「政府の外交団が行かないということは十分あり得る話だ。そうした姿勢で検討してほしい」と述べ、賛同する考えをにじませた。一方、共産党の田村智子政策委員長は10日の記者会見で「外交にかかわることであり、軽々にこの場でものを言うのは控えたい」と言及を避けた。
「政治問題化」とか「外交的ボイコット」という言葉が頻繁に報道されますが、ウイグルで起きていることは、何の落ち度もないウイグル族の人たちを暴力的に拉致し、拷問し、殺害し、後に残った女性を強引にレイプし、妊娠・出産させている状態であり、現在も100万人以上のウイグル族が収容されているといわれています。これは、人道や人間の尊厳に対する犯罪行為そのものです。
ですから当然これらは、「政治問題化」や「外交的ボイコット」すべき事柄では全くなく、人道上の犯罪行為に対しては、どこの国に対しても待ったなしの厳しい対応が要求されます。
少なくともオリンピックは直ちに中止に追い込むべきです。
岸田文雄首相は10日の参議院本会議代表質問で、「適切な時期に、五輪・パラリンピックの趣旨、精神や外交上の観点など諸般の事情を総合的に勘案し、自ら判断したい」と述べたとのこと。
人道や人間の尊厳に対する犯罪行為ですから、諸般の事情を考慮する余地は全くありません。ただ「北京オリンピックボイコット」を実行するのみです。