筆者にとって衝撃的ニュースが今週ありました。
それはワクチン供給量が極端に低下するということです。
「 自治体での接種で使用される新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンの、7月後半の供給量は、輸入量の大幅減にともない、自治体が希望する量の3分の1程度にとどまることが明らかになりました。」
しかし、
「 政府は、先月末までに、全国に配送したファイザー製ワクチンはおよそ1億回分で、高齢者が2回接種出来る量については、すでに送ってあると説明しています。」
これが真実なら、自治体に大量のワクチンが眠っているということです。
実際の接種回数は自治体や政府は把握しているはずですから、偏在化を早急に解消すべく努力することと、その情報を国民に開示すべきです。一日でも早いワクチン接種を待ち望む人々が、たくさんおられることと思いますので、政府や官僚はオリンピック開催に労力を費やさず国民へのワクチン接種を最優先課題とすべきです。
筆者は以前より思っていましたが、コロナ感染症対策もワクチン接種実施も大都市圏特に東京首都圏や大阪府を中心とした関西圏をまず第一に行うべきであり、その東京でワクチン接種のスピードを大幅に遅らせる今回の事態は、政府や官僚の大失策と言わざるを得ません。
何事も計画性や実行性に乏しく、しかも情報の公開性も低い現政権の悪質性を表す一つの事件であると思います。
我々は、愚直にワクチン接種の推進に協力していますが、嘆かわしい事態です。
それから最近のもう一つの問題は、東京オリンピックの開催です。
Covid-19からオリンピック参加者を保護する—リスク管理アプローチの緊急の必要性
著者のリスト。
アニーK.スパロウ、MD、MPH、 リサ・M・ブロソー、Sc.D。、 ロバート・J・ハリソン医学博士、MPH、 マイケル・T・オスターホルム博士、MPH
2021年7月1日
NEngl J Med 2021; 385:e2
DOI:10.1056 / NEJMp2108567
この中で、IOCの感染防止プロトコルの不完全さやプレイブックの非科学性を指摘し開催に疑問を投げかけています。
各国のメディアも痛烈に批判しています。この記事の中で
『 イギリスのメディア「The Guardian」は、(人々の)生命を危機に晒す今大会の開催は本当に正当化されるかを日本政府とI O Cは問わねばならない。大会を「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として実現する」という(菅首相の)約束は、楽観的どころかまったく間違っているようにも見える。』
『 オリンピック開催の中止を求めている数多くの日本人の声に、日本政府は耳を傾けない。
日本政府の国民に対する不透明なコミュニケーションと、大きな危機に直面した時に責任を負う気概があるリーダーの不在により、オリパラ開催を強行しようとする政府と、感染拡大を懸念する日本国民の溝を生んでいると分析している。』と掲載しています。
『 フランスのメディア「Libération」は、手遅れになる前に、この大会の中止を求めている東京や日本の人々の声に耳を傾けなければならない。日本国民の6割から8割が大会の開催に反対し、大会の安全確保のために動員される医療関係者からも反対の声が上がっている。東京オリンピックは、日本の医療システムを弱体化させることになるからだ。惨事を避けるためにも、世界的な感染症の流行の中で予定される東京オリンピック開催を再考すべきだろう。』と伝えています。
今回の新型コロナ感染症の発生以来、日本の政治の欠点・疑問が次々に明らかになっています。
正直筆者は、以前はあまり政治に対して関心はありませんでした。しかし日本国民の生命に対して、現在の政権や官僚があまりにも無関心ととれる言動や政策の数々を見せられて、政治的な関与の必要性を痛切に実感している今日この頃です。
外交・防衛、感染症対策や数々の政策の基本は、国民の生命・財産を守るということにつきます。
昨年から政権のやることは、全く筆者には納得できません。かと言ってそれに代わる適切な政権がないのも日本の悲劇をさらに深刻化しています。
書き続けるときりがないのでこの辺でやめます。明日は、朝 M L B の大谷翔平の試合を見て気分を上げることにします。
こんなおじさんの愚痴にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。