「わずか10秒で新型コロナの感染力が低下する」大学教授が予防効果アリと期待する"ある飲み物"
1/28(金) 15:16配信 PRESIDENT Online新型コロナウイルスの感染予防にはどんな対策が有効なのか。大阪府立大学の山崎伸二教授は「紅茶には感染予防効果があると考えられる。日常的に『ちょこちょこ飲み』を続けることで、手軽で安価な対策になるはずだ」という。
今回調べたのは、①それぞれ異なる茶ポリフェノールの水溶液20種、②粉末緑茶溶液、③粉末紅茶溶液、④紅茶のティーバッグ抽出液――の4種類の溶液です。それぞれを新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と一定時間作用させることで、抗ウイルス活性を調べました。
抗ウイルス効果が認められたのは、②粉末緑茶溶液(通常の飲用濃度の1/5)、③粉末紅茶溶液(同1/3)、④紅茶ティーバッグ抽出液(同1/2)の3つの溶液でした。いずれも、新型コロナウイルスの感染力価を減少させました。このことから、濃度の低い緑茶や紅茶でもウイルスの感染力価を減少させることがわかりました。
粉末緑茶溶液では、新型コロナウイルスの感染力価を減少させる、つまり、感染力を持つウイルスの数を10万分の1まで減少させるのに10分間必要でした。それに対して、粉末紅茶溶液と紅茶ティーバッグ抽出液では、共にわずか10秒しかかかりませんでした。
実験結果はイギリスの学術誌『Letters in Applied Microbiology』2022年1号に掲載され、世界中から大きな反響がありました。
新型コロナウイルスに感染した人の唾液中でも、紅茶がウイルスの感染力を低減するのかを確認していく必要があります。実際に新型コロナウイルスに感染した人、発症した人などに紅茶を飲んでいただき、唾液中のウイルスがどれだけ減少するかという実証実験を検討しています。
新型コロナウイルスは、無症状感染が多いことが大きな特徴です。「自分がもし感染していたとしても、人には感染させない」という意識がとても大切です。
紅茶の「ちょこちょこ飲み」を日常的に取り入れて、飛沫感染やエアロゾル感染を防ぐことが期待できます。ぜひ試してください。
とのことです。
一方、
「紅茶・緑茶が新型コロナウイルスの予防に効果的」に関する不確かな 情報の拡散状況
エルテス https://eltes-solution.jp/202004-04/お茶に含まれるポリフェノール成分の一種に、抗ウイルス作用があるとする説に基づき、「紅茶・緑茶が新型コロナウイルスの予防に効果的」であると情報が拡散されました。開発邦宏・大阪大連携研究員は「そうした研究はあるが、実際に人で予防効果を示した報告はない」と指摘があり、デマ情報として認定されています。一方で、緑茶に含まれる「エピガロカテキンガレート」が新型コロナウイルスに抗ウイルス作用を持つとの情報は、違う観点の検証が必要であると考えられ、不確かな情報であるとも想定されます。
ポビドンヨードの件もあります。生体や臨床でのデータが必要です。それまでは、デマ扱いする意見も当然あると思います。
生体や臨床でのデータが是非とも必要です。