ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

雑感(1月8日)

https://covid19.mhlw.go.jp/ 2023年1月8日閲覧

ちょうど3年前の1月初めに日本で新型コロナ患者が発生しました。中国政府の情報隠蔽と日本政府の水際対策などの失政により、大量の中国人が訪日し一気に日本国内のコロナ感染者が増加しました。

この経過は昨日のことのようによく覚えています。

中国では現在、億単位の感染者がいるとされ、一日当たりの死者数はゆうに5000人を超えていると言われています。

1月21日からは旧正月の「春節」にあわせた7日間の大型連休が始まります。大勢の人が帰省することが予想され、さらに中国国内の感染者数の増加が予想されるとともに、海外への感染者の流出が危惧されます。

日本は今日からさらに厳しい水際対策が実施されます。

WHOはさすがに中国の情報開示不足を強く指摘していますし、3年前中国に協力してパンデミックを興した教訓から少しは学んでいるようです。

誰が考えてもおかしいことを、情報統制と一方的なプロパガンダで黒いものも白と言い張るやり方は全く以前と同じです。経済と軍事力があれば何でも可能と思っているのでしょう。

我々が恐れているのはおびただしい数の感染者が流入するだけでなく、新たな変異株の流入です。

1月5日厚労省の発表によると,中国からの訪日客の検疫の結果、オミクロン変異株の亜種「BA.5.2」および「BF.7」が主体とのことです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30137.html 1月8日閲覧

まだ新しい変異株は発生していないようです。

又新型コロナは、インフルエンザと同等になったなどという意見がありますが、

新型コロナとインフルエンザと決定的に違うのが、感染性です。新型コロナは基本再生産数でインフルエンザの数倍は高いとされています。
季節性インフルエンザの基本再生産数は約1.3ですが、新型コロナの初期の株では約3で、デルタ株・オミクロン株などの新たな変異株が登場するたびに上昇し続け、現在5以上ではないかと推察されています。
たとえインフルエンザと同等レベルに新型コロナの重症化率や致死率が減少しても、感染者数の増加がそれを上回れば、死亡者数は増えてしまいます。

軽症が多いはずのオミクロン株で、新型コロナ死亡者数が過去最多 理由は?
倉原優 呼吸器内科医
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20230107-00329719

死亡者数がどんどん増えている現在、インフルエンザと同じに扱えるはずがありません。

 

世界中にコロナウイルスを蔓延させた責任をまだ全くとっていない国が、また新たな災厄を世界中に与えようとしています。

今の都市部の医療は完全に崩壊しているといってもいい状態です。これ以上隣国に迷惑はかけられたくありません。