ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

サージカルマスク

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CDC
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Maximizing Fit for Cloth and Medical Procedure Masks to Improve Performance and Reduce SARS-CoV-2 Transmission and Exposure, 2021

 

布および医療処置マスクの適合性を最大化して、パフォーマンスを改善し、SARS-CoV-2の感染と曝露を低減、2021年

 

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news.yahoo.co.jp

CDCが布マスクとサージカルマスクの密着性の改善効果についてのレポートを発表しました。

不織布マスク(サージカルマスク)の上から布マスクを着用することで密着度が高まり、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染の予防により効果的である可能性が実験で示されたと、米国疾病予防管理センター(CDC)が2021年2月10日に発表しました。
不織布マスクや布マスクはN95マスクと比較すると密着性が低く、マスクの端、とくに左右両端から空気が漏れる可能性 があります。そこでCDCではシミュレーション実験により、不織布マスクの効果を改善するための2つの方法を評価しました。1つは上から布マスクを重ねることで、もう1つはひもに結び目、タックを作る(余分な素材を顔の近くに折込んで平らにする)ことによる密着度の向上です。

 

忽那先生の記事で、このCDCの記事に関しては、非常に解かりやすく述べられていますので、ご覧いただければと思います。(いつも診療の傍ら、勉強もたくさんしておられて立派だなあと思っていました。)

筆者が非常に注目したのは、飛沫の発生者が、サージカルマスクをしていないと、こちらがサージカルマスクをしていても7.5%しか減らず、逆にこちらがマスクをしていれば相手がマスクをしていなくても相手は、41.3%も飛沫が減ることになります。

両方サージカルマスクをしていれば、双方84.3%も飛沫が減ります。

一般に多くの人は、サージカルマスクをしていますが、中には何か理由があるのか、いまだに何も着けていない人や、鼻マスクの人が散見されます。マスクをつけるのは、自分のためですが、それよりもほかの人のために着用するという意味合いが強いということを、我々は再認識すべきであると思います。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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