ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

医者の生活

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皆さんこの一年、お仕事大変ご苦労様でした。 私はおかげさまで12月28日が仕事納めで、昨日今日とのんびりブログを書いたり、you tubeで音楽を聴いたり、ボケーとしたりして一日を過ごしています。

時々投稿されてくる”読者”の記事を、残らず読ませてもらったりして、いい意味で刺激をもらっています。最近少しずつ分かってきたのですが、コメントやブックマークなどを利用して皆さんとコミュニケーションをとると、このブログサイトでの世界がどんどん広がるような気がします。このブログの世界に足を踏み入れたのは、わずか4か月前ですが、私の中では凄く広大な空間が生まれてきた感があります。

救急科や感染症科、コロナ病棟で働いている方たちは、それこそ大変な毎日と思いますが、頑張っていただきたいと思います。

私も以前は外科の医師として、術後管理、病棟管理、救急外来での救急患者の診療にと、プライベートな時間を全く持てず、ただひたすら仕事を機械のようにこなしていました。

術後患者や入院患者さんを診るために、日曜日もよく出勤しました。術後患者さんの状態が悪く、一週間で数時間しか睡眠時間が取れなかったこともあります。真夜中に交通外傷の患者や胃穿孔のオペの全身麻酔をかけたこともありましたし、日本刀で手を切られた893さんの処置をすごまれながらしたこともありました。また、やーさんの会長さんの緊急内視鏡を夜中にやったこともあります。(ちなみに世襲制で親から引き継いだ親分さんは”墨”もないし指も10本ありました。)←余計なことを書いてしまいました。

要は家庭を顧みない悪い旦那でした。この場を借りて、わが家をずっと守って来てくれた家内に、再度深く感謝させていただきます。

日勤が終わってすぐに当直業務に入ります。救急患者が次々に来院されれば当然睡眠は全くとれません。一晩で3人の解放骨折の患者が来られて、3回オペ室で緊急手術をした時もありましたが、このようなことは決して珍しいことではありませんでした。とにかく一時救急でしたので、まずもってあらゆる疾病・外傷、全科の患者さんが来ます。そうしてそのまま日勤の業務に突入です。こんな過酷な業種は、ほかにあまりないかと思います。(もしあったらお詫びします。)

我々医者以外のスタッフは交代しますが、我々には主治医の責任がありますから、一人で頑張るしかありません。今のコロナ病棟で働く医者も同じだと思います。いい加減そろそろこんなバカげた勤務体制は、終わりにする必要があります。日本では医師の数が少ないことや過酷な勤務体制を卒業した爺さん連中が全く改革しなかったせいだと思います。私のような下々の一兵隊には何の力もありませんが、若い医師たちのために、権限がある方々がそろそろ本気で考えるべきでしょう。

今、コロナとともに注目を浴びている医者の生活に関して、少しお話させていただきました。

若い医師の皆さんには、どうか体に気を付けて、ご自身が目指した理想の医療の実現のために、頑張り続けて頂きたいと強く思います。

とにかく我々医者はいいとしても、ほかの医療スタッフが、コロナで差別や風評被害を被るのだけは、我慢できません。

ご意見のある方は、どしどしコメントをお寄せいただきたいと思います。

本日は、お忙しい中、最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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