ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

コロナだけではありません。医療は。

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今回は、少しコロナから離れてみようと思い、私の仕事中のエピソードから、はじめての”日記”風に書いてみたいと思います。

私は、大体週に一度、コロナ蔓延地区にある整形外科クリニックで、非常勤の仕事をしています。

つい最近あったことですが、行ったら、いきなり縫合処置の患者さんが来て、子供だったので傷痕が残らないように丁寧に縫合しました。するとまたすぐに、今度は上腕骨頸部の脱臼骨折(骨頭が遠位に骨折し脱転)の患者さんが来院。早めの整復、場合によっては手術(観血的整復)を要すると判断し、3~4か所の近くの病院に問い合わたところ、いつもはすぐ引き受けてくださる所が、整形外科医が不在とか、手術が今年はもうできないとかの理由で丁重に断られ、どうしようもなく救急隊に探してもらうよう要請しました。場所だけ聞くつもりでしたが、すぐ飛んできてくれて大変助かりました。昔から救急隊の方々にはたくさん助けられています。今回もそうでした。

そんなことをしているうちに外来がすごく混んできていて、「暴動」が起きそうになり、慌ててスピードアップしましたが、こういう時に限って長話したり、たくさんの部位の症状を話したりの患者さんが来ます。しかも1年も前からの。私はもともと外科系で、救急もやっていましたので気の長い方ではありませんが、 それでも話し方は努めて丁寧に(これがまた遅くなる原因ですが)、患者さんにわかりやすく説明します。

子供の骨折などの外傷も多く、今度は、5歳の上腕骨の顆上骨折(かなり転位している)の患者さんが来て(当然ながら泣き叫んでいました)小児病院さんに受けていただいて助かりましたが、移送時の固定などして送り出し、また大騒ぎ寸前の外来患者さんを拝見し終わったのは、昼休み時間の終わりごろでした。爺さんの身には甚だ厳しく感じます。

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まあもともと外科医なので、こういう雰囲気は体の刺激になり、望むところという部分はあります。

午後はというと、いつもと違ってさらに忙しく、「年末のせいなのかなあ」、「クリニックさんにとってはいいことだなあ」、などと自分に言い聞かせながら時間延長し終了。その後、途中乗り過ごしそうになりながら電車で帰宅しました。

結局はコロナから、仕事上も気持ち的にも離れられませんでした(笑)。

いつものように、自宅に帰ってすぐにシャワーを浴びて、着ていた衣服は家内にすぐに洗ってもらいました。家内へは、この場を借りて深く感謝の意を述べておきたいと思います。

いつもお忙しい中、ご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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