ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

2021-01-01から1年間の記事一覧

抗体保有率

上のグラフは、最近の東南アジア諸国とインド、日本の感染者数の推移を示しています。眺めていると、今年に入って100万人当たり約100人以上の感染者数の波を経験した国々は、最近感染者数が減ってきています。とりわけインド、インドネシア、日本は激減して…

感染者激減の理由

今現在も、新型コロナウイルス感染者数が低いレベルで推移しています。 drhirochinn.work drhirochinn.work drhirochinn.work 今回の記事も激減の理由に関してです。今回の説が本当ならもう2度と感染の大きな波は起きないと断言されています。 「激減した理由…

新型コロナウイルスワクチンにおける情報公開

政権選択選挙も終わって、野党の自滅により辛うじてギリギリ数を維持できた与党政権ですが、「説明しない」「責任を取らない」「請求に応じない」という3Sをこの先も続けていると、来年の参院選は全く結果がわからなくなるものと思われます。 政権や官僚が…

骨粗鬆症薬と顎骨壊死

一部のかたはご存知かと思いますが、整形外科でよく処方される骨粗鬆症治療薬と歯科治療時の顎骨壊死との因果関係が今まで言われていましたが、実際にはそのようなことはないということがわかってきました。 我々整形外科医は、抜歯などの歯科治療に際して、…

第6波

現在コロナ感染者数が引き続き非常に低い数字で推移しており、ウイルス自滅説すら飛び交っていますが、その正しい理由は誰も説明できていません。 ワクチン効果の低下などに関しては、過去の記事でお話してきました。 drhirochinn.work 先日いつも詳細な研究…

微量ミネラル欠乏症

今回は、微量ミネラル欠乏症について考えてみたいと思います。これは、2021年6月号の日本医師会雑誌の特集記事より抜粋したものです。 我々臨床医にとって微量ミネラルという言葉自体あまり馴染みがなく、鉄欠乏性貧血やヨード欠乏による甲状腺腫くらいの疾…

ウィズコロナ

drhirochinn.work 前稿に続いてゼロコロナ・ウィズコロナについてもう少し考えてみたいと思います。 果たしてゼロコロナは実現できるのでしょうか? まず次期冬期オリンピックが開催される中国はどうでしょうか。 「ゼロコロナ」の呪縛から逃れられるか中国…

各国のワクチン接種率、ワクチンの種類、感染者数の推移とマスク着用率

筆者は昨今の感染者激減の理由を探るべく、色々検索しています。ウイルスそのものは大きく変わっていないので、やはりワクチンとマスクの着用などの個人の感染対策の結果なのかと考えられます。 そこで各国のワクチン接種率、ワクチンの種類、感染者数の推移…

免疫記憶

drhirochinn.work drhirochinn.work 以前記事に書かせていただきましたが、免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。自然免疫はヒトに先天的に備わっているもので、病原体が体に侵入してきた際に働きます。 免疫記憶とは、1度感染したことがある病原…

第6波に向けて

コロナ感染者の急減に関して、明確な理由を指摘できる専門家は一人もいません。 drhirochinn.work 非常に好ましい状況にはありますが、その理由がはっきりわからないというある意味恐ろしい状況にあります。 ワクチンサイドから考えるのにあたって一つの論文…

ポリファーマシー

臨床医にとって薬剤は、病気を治療する重要な武器の一つです。 患者さんの今の痛みを和らげ、苦痛となっている症状を低減させ、将来予想される疼痛に対して予防的に必要となる薬剤もあります。 臨床医は、基本的な薬の薬効、用量、使用法、副作用などの情報…

インフルエンザワクチン

筆者の勤務するクリニックでも今年のインフルエンザワクチンが入庫し、予約の受け付けが始まりました。 昨年はほとんど流行がなく終わりましたが、今年はどうなのでしょう。昨年は流行がなく人々の免疫が低下しており、今年は危ないというようなことが言われ…

covid-19ワクチン接種およびSARS-CoV-2陽性検査後の血小板減少症および血小板減少症のリスク

最近、ChAdOx1 nCoV-19(Oxford-AstraZeneca)ワクチン接種後の血小板減少症が、デンマーク、ノルウェー、ドイツ、オーストリア、および英国で報告されました。これにより、いくつかの国は、利益がリスクを上回らない可能性があるという理由で、ChAdOx1nCoV-…

ワクチン接種後の心筋炎3

スウェーデン、若年層へのモデルナワクチン接種停止10/7(木) 1:37配信 ロイターhttps://news.yahoo.co.jp/articles/33b543404cf46883666c8547d63b8341ba07dcfb スウェーデン、デンマーク、フィンランドがモデルナワクチンの心筋炎の有害事象のために、デンマ…

ワクチンブースター3

drhirochinn.work この記事の中で「追加免疫の必要性または追加免疫のタイミングに関する決定は、適切に管理された臨床データまたは疫学データ、あるいはその両方の注意深い分析に基づいて行う必要があります。」と書きましたが、この答えになるようなデータ…

認知症リスク

「認知症」とは,「いったん正常に発達した知能(脳)に何らかの原因で記憶・判断力などの障害が起き,日常生活がうまく行えなくなるような病的状態」を言います。原因としては「アルツハイマー病」や「脳血管障害」によるものが多く,高齢者の方に多く見られま…

第5波終息の理由は?

新型コロナウイルス感染症において、第5波はほぼ終息し緊急事態宣言も完全に解除されました。 しかしこのだれも予想しなかった、急激な感染者減少の理由の解明なしでは、今後発生すると思われる第6波を防ぐことは到底不可能です。 急激な感染者減、なぜ?要…

反アジア人種差別

MLB

最近こんな記事に出会いました。筆者の気持ちとかなり似ていますのでご紹介します。 大谷翔平、一死走者なしでも申告敬遠…MLBに反感抱くファンも 「明らかな人種差別だよな」「こんな臆病者の集まりだったなんて」9/25(土) 14:56配信 中日スポーツhttps://ne…

認知症

今回は筆者にとっても決して他人ごとではない認知症に関して書かせていただきます。 認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。 初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いで…

第5波の終わりに考えること

今日本ではコロナウイルスのデルタ株が蔓延していますが、今後も様々な変異株の出現には大いに注意を払っていく必要があります。 感染は日米が中心、ワクチン効果を低下させる危険なR.1変異株に科学者たちが警戒強める9/24(金) 18:07配信 ニューズウィーク日…

ワクチンブースター2

drhirochinn.work 今、エンジェルス戦を見終わりました。朝早くから起きてみましたが2失点で降板しました。今日のマッドン監督の采配は理解できません。相手投手がすごくいい状況で大谷をあそこまで引っ張る意味がどれ程あるのでしょう。むしろ早めに変えて…

ワクチンブースター

drhirochinn.work ワクチンの効果減弱とデルタ株の蔓延に伴い、ワクチン接種の3回目投与は、不可避の状況になってきました。8月15日に上記記事を書かせていただいた時には、まだリアルワールドのデータがありませんでしたがやっとサンプルサイズの大きなデー…

読み聞かせ

幼児と定期的に読むことは、最適な脳の発達と対人関係に貢献し、それによって生涯続くさまざまな認知的および社会的スキルを促進します。(1)本の読み聞かせは、幼児の認知的、感情的、社会的発達を促進するために根本的に重要です。(2)広範な文献は、…

新型コロナウイルス感染症とこころのケア Ⅱ

【コロナ禍における】子どものこころのケア 前稿に引き続き、日本医師会雑誌第150巻第6号の特集記事「新型コロナウイルス感染症とこころのケア」の内容をご紹介していきます。 今回は、子どものメンタルヘルスです。 COVID-19において、感染症そのものによる…

新型コロナウイルス感染症とこころのケア Ⅰ

2019年某日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、中国政府の情報隠匿とWHOの怠慢などにより瞬く間に世界中に広がり、次々に変異株が出現して、一向に終息の気配を見せません。 世界的に医療関係にとどまらず、産業、経済、政…

大谷翔平とベーブルース

(4) (1) 本日大谷は、敵地アストロズ戦で D H 先発でした。 『 今季10勝目をマークすれば、1918年のベーブ・ルース以来、103年ぶり(ニグロ・リーグを含めれば、1922年のブレット・ローガン以来、99年ぶり)の「2桁勝利&2桁本塁打」を達成することに…

スクリーンタイムと子供

スクリーンタイムとは、具体的には、座りがちな状態または身体的に活動しているときに実行できるスクリーンベースの行動に費やされる時間を指します。 青年期の精神的健康は過去数十年の間にかなり低下しており、新型コロナウイルス感染症に伴い、長時間のス…

肥満、糖尿病と新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症が発生してきた当初より、肥満・糖尿病は重大な感染リスクであるといわれ続けてきました。筆者もいささか無縁ではありませんので、身につまされるところがあります。 『 大阪府が新型コロナウイルス感染「第5波」で確認された府内…

ワクチン行政

国産ワクチン開発の大きな遅れや外国産ワクチンの導入の遅さなど、今回のワクチン行政の不備は、怒りを通り越して行政官僚機構の怠慢に対し呆然とするとともに、この国の深刻な有事対応の遅さを改めて実感させられます。 将来に向けての改善点を発見するため…

COVID-19ワクチンと他のワクチンの同時投与

そろそろ年末に近づきインフルエンザのワクチンのシーズンになってきました。これに関して日本医師会よりプレスリリースがありました。 『 今シーズンの季節性インフルエンザワクチンの供給について釜萢敏常任理事は9月1日の定例記者会見で、今シーズンの…