ある整形外科医のつぶやき

外来の診察室で思うこと

スギ花粉症

少し気が早いかもしれませんが、年が明けるとまた花粉症の季節になります。 花粉症の原因となる花粉の飛散量は、季節や日によってだけでなく、1日のうちの時間帯によっても差があり、気温の上昇に伴い増加することが明らかにされました。 米Atlanta Allergy …

身体活動と死亡率

オーストラリア・University of SydneyのEmmanuel Stamatakis氏らは、運動の習慣がないUK Biobank参加者2万5,000例超を対象に、手首装着型の加速度計のデータと約7年の追跡期間における死亡データを解析。その結果、非常に速く歩く、階段を上るなど、日常生…

抗体保有率実態調査

長年の謎でしたが、ウイルス感染はなぜ寒い時期に増えるのかという疑問に答える一つの研究が出されました。ウイルス性気道感染症は、冬の時期に増えることが知られていますが、そのメカニズムはこれまで明らかになっていませんでした。ハーバード大学のDi Hu…

ゲートコントロール理論

しばらく色々忙しくて、ブログが更新できていませんでした。今日は我々整形外科医にとって非常に大切な’痛み’に関する記事です。 drhirochinn.work 筆者の初期のブログでもこの痛みに関して書かせていただきました。(懐かしいです。) 我々は打撲や捻挫など…

帯状疱疹とコロナワクチン

外来で患者さんを拝見していて最近思うのは、帯状疱疹がもしかしたら増えているのではないかということです。気にしているからなのかもしれませんが、帯状疱疹の発生とコロナワクチンやコロナ感染との関係を少し調べてみました。 JAMA Network2022 年11 月 1…

BA.4,BA.5対応ワクチンとアナフィラキシー

今日も朝散歩に行ってきました。何日か前の天気予報では、今日は雨だったのですが、運よく晴れになり朝8時頃から近くの川の土手に散歩に行ってきました。 いつも歩くコースの折り返し地点にちょうど施設があります。トイレや自販機があり時間によっては軽食…

高齢者にとって命に関わる可能性のある骨折部位

おはようございます。筆者は今まで整形外科医として患者さんとお付き合いさせていただきました。過去にいくつかの病院での数多くの骨折患者さんの診療を通して、年齢、抱えている病気の多さ、それまでの日常生活上の活動性などがその患者さんの予後に影響す…

コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時感染

この冬、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザとの同時流行への備えが叫ばれています。 一方コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時感染はどうなんでしょうか? 筆者は、以前ウイルス干渉のために同時感染は起こりにくいのではないかと思ってい…

新規変異株

今朝久しぶりに近くの川の土手に散歩に行ってきました。今日もいい天気で早朝にもかかわらず、走ったり自転車に乗ったり、パブリックゴルフコースで打ちっぱなしやラウンドを楽しんでいる人たちがたくさんいました。 世の中は、コロナ疲れか要領がよくなった…

大滝詠一と私

www.youtube.com 最近テレビを見ていたら上の曲が流れました。 大滝詠一に関しては、筆者が若いころよく聞いていたので、「あれっ」と思い、聞きこんでしまいました。 この曲のセルフカバーは、あまり聞いたことがなかったので調べてみたら、大滝詠一が突然…

ソファー選び

お題「ソファ選びに悩んでいます。皆さんはどんなソファに座っていますか? 布製? 革製? おうちのソファのこだわりを教えてください!」 つい最近、自宅マンションのリフォームに合わせてソファーも買い換えました。 徹底的にこだわったのは、座り心地と色…

がん検診

国民の2人に1人が“がん”になり、3人に1人が“がん”で亡くなっています。 秋と春は、健康診断の季節です。今回は、がん検診について考えてみたいと思います。 日本のがん検診は,市区町村による対策型検診,職域におけるがん検診,および人間ドック等の任…

働く女性を考える

筆者の知人や職場のスタッフなどで、出産後前職に復帰できていない女性が少なからずおります。以前から言われていることですが、働く女性の現状に関し筆者なりに考えてみたいと思います。 まず労働力人口とは、15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わ…

ワクチン躊躇と認知バイアス

若い人たちは、家族や友人がワクチンで予防可能な疾患にかかった経験がほとんどないか、自分は大丈夫と感じているかもしれません。 ワクチンの安全性・有効性に関する不正確な、致命的かもしれない大量の誤った情報がソーシャルメディアを通して広く拡散され…

コロナ・インフルワクチン同時接種 2

新型コロナウイルスのオミクロン株は、デルタ株と比較して重症化リスクが低下したとされ、季節性インフルエンザとの臨床経過を比較することへの関心が高まっています。奈良県立医科大学は、8月4日のプレスリリースで、同大学の野田 龍也氏らによる、日本にお…